JEAN PATOU(ジャン パトゥ)JOY Parfum
ついに、これのレビューを書く決心がつきました・・・。
あまりにも有名な名香。
私なんぞに感想を述べる資格があるのか分かりませんが、拙い文章で書き残しておこうと思います。
JEAN PATOU(ジャン パトゥ)JOY Parfum
15ml・56,000円(税抜)
※画像は7mlサイズ、現在はディスコンです
約10,600個のジャスミンと28ダース(336個)のローズ・ドゥ・メがたった1オンスの香水に凝縮されています。
(出典:https://cafedesparfums.jp/)
セールスマンがロールスロイスにのって顧客を回ったとか、世界一高価な香水「1000(ミル)」とか、「ジャン パトゥ」と検索すれば、数々の逸話はたくさんありますので、あえてここで詳しくは書きません。
現在はこのようなボトルデザインで15mlの物が販売されています。
百貨店のフレグランスコーナーなどで取り扱いがあるそう。
「フォトグラフィー 世界の香水」の中で紹介されていて「これはぜひとも嗅がなければ!」と思ったのが事の始まり。
口コミを読んではうっとり、あらゆるレビューブログを読み漁る日々でした。
そのうち今では販売されていない、ブラックボトルにレッドキャップの7mlの存在を知ります。
「どうせならこれが欲しい。」
現行品は後日買えるかもしれないけれど、ディスコンのものは逃すと二度と手に入らないかもしれない。
そう思ってずっと探していました。
かといって、状態も重要です。
開封済みの物などになると中身が劣化しているかもしれません。
保存状態云々もありますが、百歩譲って(?)未開封の物なら!と。
そうして根気強く探した結果、手元にやってきたのがこの子なのです。
レビューなどを見ていると、年数が経過したこちらのボトルは、蓋が開かなくて苦労される方も多いのだとか。
なので開け方も調べたりしましたが、なんの抵抗もなく普通に開封することができました。
恐る恐る嗅いだ香りは「生花のバラそのもの」。
実際に観たことはないのですが、『パフューム』という映画の予告で「その香りに世界はひれ伏す。」というようなキャッチがあったと思うのですが、これはまさにそれ。
高貴で、思わずひれ伏してしまうような、非日常の世界へ連れて行ってくれる香りです。
香りで情景が浮かぶとか「?」という私ですら。
香りに対してなんの知識もない私ですら。
これを嗅いだら、大量のバラ(しかも生生しいほどの生花)と舞踏会の会場(実際に見たことはないのだけれど。本とか映画に出てくるような)が容易に想像できました。
こんなものがこの世に存在するなんて!
こんな存在を知ってしまったら、どうすればいいんだろう。
スキンケア好きの人がゲランのオーキデや、ラ・プレリー、ドゥ・ラ・メールなんかに手を出したら引き返せなくなってしまうような感じ。
「これ以上のものなんて無いんじゃないか」と、コスメに一目ぼれしてノックダウンした時のように、清水したスキンケアを使った翌朝のように、懲りずにそう思うわけですが、探し続ける限りたぶんこれを上回る(と自分がその時に感じる)ものにこれからも出会うのだろうと思います。
そういう可能性があることを知っているから、コスメもスキンケアもフレグランスも面白くて仕方がないのです。