NINA RICCI(ニナリッチ) レールデュタン パルファム
久しぶりにゲラン以外のフレグランスのレポを。
NINA RICCI L’Air du Temps PARFUM/ニナリッチ レールデュタン パルファム
(価格不明)
1948年発売
伝統と大胆さ、クラシックとモダンなセンスが共存する、バランスのいいフローラルの香り(フローラル・スパイシー)。“ナチュラルで若々しく、控えめなブーケ”、“純粋無垢でシンプルなハーモニー”などをイメージした香り。
国内ではEDTのみの発売のよう。
詳細はEDTのものになります。
私が持っているのはパルファム(香水)のスプレータイプです。
有名すぎるほど有名、とある本によると「世界でもっとも売れている香水」とも言われる1本。
(また別の本ではシャネルの5番が世界一売れていると記載されていましたが、まぁその辺は時代の流れでいろいろあるんでしょう)
クチコミを見ても「母が愛用していた」「始めて使った香水がこれ」というものが多く見受けられますが、母が香水を使わない人間のため、残念ながら私にはそういったエピソードはございません(笑)。
このビジュアル!
香水瓶の美しさとはまた別のベクトルですが、チープながらも愛らしい(セボンスターとかお好きな方ならこの可愛さが分かるのではないでしょうか。。)ゴールドのリボンが付いたストライプのパッケージ。
プラなので軽いです。
ハトのモチーフの付いた美しい香水瓶も、もちろん憧れです・・・☆
ホワイトにゴールドのこのキッチュな感じ、結構好きなんですよね。
トップ:カーネーション、ピーチ、ネロリ、ベルガモット、ローズ、ブラジリアンローズウッド、アルデヒド
ミドル:ローズマリー、カーネーション、ガーデニア、スミレ、蘭、クローヴ、匂い菖蒲の根、ジャスミン、イランイラン、ローズ
ベース:香辛料、アイリス、アンバー、サンダルウッド、ムスク、ベンゾイン、オークモス、ベチバー、杉
つけた瞬間はちょっと酸っぱいような、ちょっと強烈な(!?)香り。
これはフレグランス自体が結構古いもののだからかも?
すぐに青臭い、生花らしい香り(でも花弁ではなくあくまでも茎)の香りになります。
私はジャン・パトウのJOYの青臭いバラの香り(あれもトップは花弁より茎の香りを強く感じ、そこがまた好きなのです)が大好きなのですが、あの香りよりもう少し尖った酸味を感じます。
そして、複数種類の植物の香りが混じっているような。
何の香りだろう・・・と嗅ぎ続けていると、徐々に尖っていた香りが丸みを帯びてきて、若干ですがパウダリーに変化します。
(この辺は私が入手した時点でヴィンテージの域に達していた物ですので、現行のものと比べて調香が変わっていたり、経年劣化している部分もあるかもしれません)
ニナリッチというと、ビジュアルに引かれて購入したニナ・ローが、なんともチープかつ強烈なニオイで「なにこれ!!??」となった苦い思い出(?)がありますが、レールデュタンは70年近く経った今も愛され続けている名香だけあって、非常に奥行きがあるというか、その香りの変化をずっと追いかけたくなるような逸品。
一言で言うなら淑女、な香り。
同じく名香であるゲランのミツコも淑女っぽさを感じる香水ですが、ミツコはもう少しお堅いイメージ。
レールデュタンのほうがもう少し「いいところのお嬢さん」っぽい気がします。
上品なんだけれど、人当たりも良い的な(笑)。
若い人にはクラシカルすぐるように感じられるかもしれませんが、意外とつける人を選ばない香りだと思います。