じっくりと香りを選ぶという贅沢~ゲランのカウンターにて~

(かなり長文かつ、商品レビューではないので興味のある方・時間のある方だけどうぞ)

久しぶりのゲランのカウンターで、ついつい長居をしてしまいました。
というのも、大好きなBAさんがたまたまいらっしゃって、そして土曜の午後だというのにこれまたたまたまカウンターが空いていたのです。
私も貴重な一人の時間だったので、香水を選ぶならこういうタイミングしかない、と思い今回はスキンケアでもコスメでもなくフレグランスカウンセリングをお願いしました。

私の求める香り

ここのところずっと探していた香りは、夏らしい爽やかな香りや、気分をリフレッシュできるコロンではなく、珍しく「セクシーな香り」でした。
最近の寝香水はもっぱらNo.5だったのですが、言うならば「それの対になるような香り」。
No.5は言うまでもなく女性らしい香りで、名前を聞いても香りを嗅いでも、脊髄反射的にあのアイコン的なマリリンモンローの写真が脳裏に浮かぶわけだけれども、今欲しいのは、レディースフレグランスのセクシーさではなくメンズフレグランスのセクシーさ。
そして、No.5ほど纏うことによってある種武装のように「女っぽさとはこういうもの」というものをプラスしてくれる香りではなく、もっと「その取り繕っていたものをすべて脱ぎ去ることを許してくれるような香り」「休息のために最終的に帰ってくる場所」のような香りが欲しかったのですって何言ってるんですかね私(゚▽゚)。

でも、これをさらにかいつまんで抽象的に説明したにもかかわらず、BAさんは「分かりました」とあっという間に10数本の香水をピックアップしてくださいました。
時間はあると伝えていたので、ゆっくりと時間をかけて試香することに。

提案された香り

セクシーさ、というところでBAさんはスパイシーさを感じる香りをピックアップしてくださいました。
そして、メンズフレグランスはほぼすべて試香させて頂いたのですが、比較的頻繁にスパイシーな香りを探している私は、メンズフレグランスまで視野を広げれば幅広い香りの中から選ぶことができることを学びました。
(私の知っているレディースのスパイシーな香りはちょっと甘すぎるものが多いのと、選択肢が少ない気がしていたのです。知らないブランドもまだまだあるのですけれどね。)


とはいえ、レディースの中でもセクシーな香りとしてシャリマーのコローニュ、そしてそこから派生した感じで幸せの香りとしてイディールEDTとランスタンドゲランEDT、またメンズフレグランスを試香していく途中でお口直し的にジッキーとルールブルーも楽しみました。
このルールブルーですが、ある意味No.5と真逆の香りだと思いました。
これについては表現力がなさすぎるので、また別の機会に。

試香したフレグランス


今回試香したムエットの山です。

・ランスタンドゲランプールオムEDT
・ロムイデアルEDP
・アビルージュEDT
・エリタージュEDT
・ロムイデアルスポーツEDT
・コローニュデュパフューマーODC
・アクアアレゴリア ベルガモットカラブリアEDT
・シャリマーコローニュEDT
・ランスタンドゲランEDT
・ジッキーP
・ルールブルーP
・ベチバーEDT
・ゲランオムEDP
・ゲランオムローポワゼEDT

すごい数だな。

私が選んだ香り

これだけの数のフレグランスを試してみて、最後で悩んだのがランスタンドゲランプールオムEDTとロムイデアルEDP。
ロムイデアルはコローニュを持っていて、あちらはとても清潔な香り。理想の夫というコンセプトそのものの香りです。
好きなのですが、今はもう少しワイルドさが欲しい。
とはいえロムイデアルEDTは「雑誌レオンをそのまま香水にしました」と言われても納得するようなワイルドさ。
もうセクシーさも通り越して野生感を感じてしまう(笑)。
その間(あいだ)的なポジションなのがEDTなのですが、こちらはもっと香り立ちがまろやかで、香りそのものはずっしりとしています。
ランスタンドゲランプールオムEDTに似た香りとして紹介していただいたのですが、ランスタンドゲランプールオムEDTのほうがみずみずしいです。
途中両方のムエットの香りの変化をチェックしながら、「こっちがいい!」とか「今の香りならこっちが気分かも」と何度も心が揺れ動きました。

最終的にはランスタンドゲランプールオムEDTにしたのですが、長くなったのでこれはまた別でレビューします。
この日、外がとても暑くて私の体温も結構上がっていたので、秋に嗅いでいたらロムイデアルEDPを選んでいたかも。

ランスタンドゲランの調香師

ゲランの歴代の調香師といえばゲラン一族の人間で、現在5代目のワッサーさんだけがゲラン一族じゃない調香師、ですが。
ランスタンドゲランとアンソレンスは、調香がシルヴェーヌ・ドゥラクルト/モーリス・ルーセルとなっています。
レディースのランスタンドゲランが2003年、メンズが2004年、そしてアンソレンスが2006年発売です。
そしてワッサーさんがゲランで初めて調香したメンズフレグランスであるゲランオムが2008年なので、ワッサーさんがゲランの調香師に就任するまでの間のつなぎ的な感じだったのでしょうか。
そういった意味ではもしかしたら、正式なゲランの香りとして認めないという人もいるかもしれませんが、それまで一貫してゲラン一族が調香してきたゲランの香水を、外部の人間に作らせたという意味ではある意味すごく貴重なんじゃないでしょうか。

ものすごーーーく長くなったのでこの辺で。

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